MP35N🄬

MP35N🄬

MP35N®は、非常に高い強度と優れた耐食性、高い疲労強度を併せ持つ非磁性のコバルト – ニッケル – クロム – モリブデン合金です。MP35N®は硫化物の応力腐食割れに対して高い耐性を示し、高濃度の硫化水素雰囲気の天然ガス掘削においても優れた性能を発揮します。
海水では、MP35N®は隙間腐食や応力腐食やピッティングに対して最高レベルの耐性があります。極低温から454℃の温度域で使用されます。

ワイヤー以外(箔、帯、棒、パイプなど)も対応しています。
特殊金属エクセルのサイト(特殊金属エクセルのサイトに遷移します)では、機械的特性をはじめ、より詳しい情報を掲載しています。
詳細特性を掲載したリーフレットもご用意しておりますので、詳細をご確認いただきたい方はこちらをよりダウンロードください。

化学成分(%) Nominal Composition

 CoNiCrMoCFeMnPSSiTi
Min331990.1
MaxBalance372110.50.0251.00.150.0150.010.151.0

物理的性質 Physical Properties

 At 70℉At 20℃
密度
Density
0.304 lb/in38.42 g/cm3
弾性係数
Modulus of Elasticity (E)
33.8 × 103 ksi233 G Pa
剛性率
Modulus of Rigidity (G)
12.1× 103 ksi83.4 G Pa
熱膨張係数
Coefficient of Expansion
8.2 microinches/in.・℉
(70-‑600℉)
14.8 ×μm/m-‑℃
(20-‑300℃)
電気抵抗
Electrical Resistivity
40.6μΩ・in103 μΩ・cm
熱伝導率
Thermal Conductivity
78 Btu・in/ft2hr・℉11.2 W/m・K

機械的性質 Typical Mechanical

仕上げ
Condition
熱処理温度
Heat Treatment
引っ張り強さ
Tensile Strength
推奨動作条件
Suggested Operaring Condition
焼鈍
Annealed
1040℃
(1904℉)
827-965 MPa
(120-140ksi)
-184℃ ~ 427℃
(-300℉ to 800℉)
溶体化a処理
Solution Heat Treated
1038-1052℃ 4~8hr
(1900-1925℉)
793-965 MPa
(115-140ksi)
-184℃ ~ 427℃
(-300℉ to 800℉)
スプリングテンパー
Spring temper
1517-1931 MPa
(220-280 ksi)
-184℃ ~ 427℃
(-300℉ to 800℉)
スプリングテンパー+析出硬化
Spring temper+Aged
バネ巻き後
析出硬化:538-649℃ (1000-1200℉) 4hr
1655-2206 MPa
(240-320ksi)
-184℃ ~ 427℃
(-300℉ to 800℉)
スプリングテンパー
+溶体化処理+析出硬化
Spring temper+Solution + Aged
バネ巻き後
析出硬化:649℃(1200℉)4hr以上 空冷.
1655-2068 MPa
(240-300 ksi)
-184℃ ~ 427℃
(-300℉ to 800℉)

対象標準規格 Applicable Specifications

Wire & barAMS 5844, AMS 5845, AMS 5758, ASTM F562
ISO 5832-6, NACE MR0175 (ISO 15156-3), NACE MR0103

用途 Use

ねじりバネ ファスナー シール、医療用ケーブル ステント インプラント
オイル&ガス掘削 宇宙事業

MP35N🄬は SPS Technologies の登録商標です。